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使い勝手のよい家になるかどうか、快適な家になるかどうかは、「間取り」の良し悪しで決まります。間取りが悪いと家事の負担が増えたり、日常生活に支障が出たりして、何かとストレスが溜まってしまうでしょう。
そこで、ここではよい間取りとはどのようなものか、その間取りを実現するために必要な設計とは何かなど、マイホームを検討する上で知っておくべきポイントについて解説していきます。
なお、福島県いわき市で注文住宅を手がけるグラシエなら、優れた設計力を生かして皆様のライフスタイルにマッチした間取りをプランニングできます。
よい間取りを実現するためのポイント×5
動線、収納、家族の絆づくり、採光・通風、プライバシーと5つのテーマに絞って、間取りのポイントを解説します。
Point1 動線計画: 最短の移動、最小の努力で用が足せることが大切
よい間取りの家は、移動や作業に伴う負担を軽減してくれます。なぜなら目的の場所まで最短で、スムーズに行けるよう動線がプランされているからです。
例えば、キッチンとサニタリー、浴室を直線的にレイアウトすれば、料理の支度や片付けをしながら洗濯ができ、お風呂の用意も一緒にこなせます。家事を楽にする動線と言えるでしょう。また、勝手口に近い場所に収納を設ければ、買い物した乾物や日用品などを一時的に保管できて何かと便利です。
寝室を出てすぐの場所にトイレを設ければ、高齢の方には喜ばれるでしょう。さらに、リビングから直にウッドデッキへ出られるようにすれば庭仕事もしやすく、地震などの際にも玄関を通らず家の外に出られて安心です。
このように、最短の移動、最小の努力で日常の用が足せるシンプルな動線が理想です。
Point2 収納計画: スペースを増やしすぎるとかえって物が多くなることも
新しい家を建てたら収納スペースをたっぷり確保したいと誰しも思います。確かに、上手に計画すれば、部屋に余計な家具や物を置かずに済み、空間を広く使えるようになるでしょう。また、余計な物を置かないことで、地震の際などにも避難がしやすくなります。
ただし、物を置くスペースが多すぎると、むしろ不用品が増え続けてしまうといった弊害も起こります。なぜなら、スペースが不足していれば、自然と断捨離が進むからです。その意味でも大事なのはバランス感覚でしょう。
一般に、住まいの面積に対して10~15%の収納スペースが適正とされています。余計な物を増やさず、シンプルな暮らし方を目指すなら、収納もほどほどがよいかもしれません。
Point3 絆づくり計画: 家族が集まる場所を確保して絆を深める
子育て世代のご夫婦なら家族の絆が深まるような家にしたいと思われることでしょう。それなら、一家が集うLDKを上手にプランしてはどうでしょうか。例えば、家事をしていても、家族と視線を合わせられるように開放的な空間にするのも一つです。
ただし、リビングには来客を招くこともあります。キッチンなど舞台裏を見せたくないこともあるでしょう。その場合は間仕切りで適度に視線を遮るようにします。
子どもたちとのコミュニケーションを大切に考えるなら、カウンターキッチンにしてそこを子どもたちのお勉強スペースとして活用してはいかがでしょうか。こうすれば、家事をしていても、勉強を見てあげられます。
また、天板の大きなキッチンにすることで、子どもたちと料理づくりを楽しむことができます。小さな頃から料理づくりに親しんだ子は勉強がよくできるという報告もあります。
また、リビング内に階段を設ければ、帰宅したお子さんが知らないうちに2階の個室へ直行していたということが避けられます。ただし、リビング階段があるとどうしても冷暖房効率が低下します。手頃な大きさのカーテンで緩やかに仕切っておけば対策になるでしょう。
Point4 採光・通風計画: 窓の数や配置を最適化する
明るく快適な家にする決め手は「窓」です。とは言っても、ただむやみに窓の数を増やしたり、開口部を大きく取りすぎたりすると、日中はまぶしいだけの空間になりかねません。それだけならまだしも夏場は冷房の利きが悪くなり、光熱費もかさんでしまいます。
その意味でも、窓の大きさや数、レイアウトを工夫することが大切。日中でもとかく暗くなりがちな北側にも明かり取りの窓を適宜設けて、家の中の明暗差を解消すればより理想的でしょう。
一方、窓には外気を室内に取り込み、循環させるというもう一つの大切な役割があります。
ただし、うまく機能させるには、南から入った風が北側へうまく抜けるよう窓のレイアウトを工夫しなければなりません。これが「南北通風」という考え方です。
このように、適度な気流を作り出すことができれば、室内に余計な湿気がこもらず快適で健康的な住まいになります。
Point5 プライバシー計画: 視線や音をコントロールする
通りを歩く人やご近所の視線をつねに意識しなければならない暮らしはストレスが溜まるもの。かといって、カーテンを閉め切ったままでは部屋が暗くなってしまいます。上手に解決するには、植栽を利用すること。樹木の枝や葉が適度な目隠しになって外部の視線を遮ってくれます。
プライバシーが気になるもう一つの原因は“音”です。外部の音は気密性の高い建物ならかなりの程度まで緩和してくれるでしょう。また、植栽や外構が盾になって外からの音を伝わりにくくしてくれます。
問題なのは建物内での生活音干渉です。とくに1階と2階で親子世帯が住み分けしているような場合は、生活時間のズレから互いが発する音に敏感になりがちです。
最良の解決策は、寝室を上下階で同じ位置にレイアウトすること。こうすれば、LDKで発する会話の声や水仕事に伴う音が寝室に直接届きません。